近隣案内 新薬師寺

新薬師寺

「薬師如来坐像」

 このパッチリしたお目眼を見てください。十二神将の守る御本尊は、平安初期に造られた一木造の仏像です。胸板も厚くどっしりとした大柄で、仏像としては珍しくパッチリと大きく眼が見開かれており、眼病の仏様として信仰されてきました。

「十二神将立像」

 ご本尊の周りに配置されて守る十二神将は圧巻です。これだけのものがすべて揃って一堂に見ることができるのは貴重です。四天王像などと同様、甲冑を着けた武将の姿で表され、十二体それぞれの個性を表情・ポーズなどで彫り分け、群像として変化を持たせた作例が多いです。十二神将像は中国では早くから制作され、敦煌壁画にも作例があるそうです。中国では十二支と結び付けて信仰され、その影響により日本においても特に平安期以降の作品で頭上に十二支の動物を戴くものが多いとのことです。

 日本では奈良・新薬師寺の等身大の十二神将像が、奈良時代(8世紀)に作られた最古の作であるとともに、造形的にも優れたものとして名高く、以降も数多く制作されています。多くの場合、薬師如来を本尊とする仏堂において、薬師如来の左右に6体ずつ、あるいは仏壇の前方に横一列に安置されますが、新薬師寺のように立像で円形の仏壇周囲をぐるりと取り囲んで配置される場合もあれば薬師如来像の光背や台座部分に十二神将を表す場合もあるなど、表現形態はさまざまです。経典によって若干用字や読みが異なり、十二支の割り当ては下に挙げたもの以外にも諸説あるそうです。

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